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女性の社会進出、金融市場も注目!
女性の社会進出、金融市場も注目!
昨年6月に閣議決定された「ニッポン1億総活躍プラン」。
経済産業省などが目論んでいる「第4次産業革命」、自民党の提言「経済構造改革戦略:Strategy5」と並んで見逃せない政策材料である。

ココを中心に「働き方改革」が進展し国策の中核となっている。
5月10日(水)に、安部首相は同プランのフォローアップ会合に出席している。
「毎年毎年フォローアップを行うことが大切で、各大臣に対応させたい」とコメントした。

つまり一過性の政策ではなく腰を据えた政策に他ならない。
待機児童や介護離職の解消などに向けた計画。
残業規制などの「働き方改革」について、「1億活躍の最大のチャレンジとしてスピード感を持って実行していく」と強調している。
メンバーの有識者からは「地方の経営者の意識改革が必要だ」。
「実態に即したものになるよう中小企業を中心に現場の声を聞いてほしい」といった意見も出たという。
基本的考え方は「働く人の視点に立った働き方改革」。
労働生産性を押し上げ、より良い将来の展望を持ち得る方向にするというのだ。
残業などの働き方だけでなく、当然シニアや女性、そして介護などについても今後の拡大を持ってこよう。

そこで注目なのが、女性の活躍を積極的に展開しようとしている。
アベノミクスは、ウィメノミクスだ。

安倍政権が目指す全ての女性が輝く社会は、あらゆる人が様々な制約を乗り越えて自分らしく活躍できる社会だという。
女性の活躍が進むことで社会がより良くなる。その効果が出てくれば更に女性の活躍が進んでいく、するともっと効果が出てくる。
ウィメノミクスはスタートしたばかり、これから相当のスピードで進んでいくと確信していると話している。

首相官邸ホームページ:働き方改革実行計画 (工程表)より抜粋

経済産業省と東証は女性の活躍を業績向上につなげている企業を「なでしこ銘柄」として選出している。
女性の活躍を推進することで、多様な市場ニーズに対応し成長力が高まり、経営や業績にも好影響を与えている。
こうした考え方から女性活躍は金融市場も注目するテーマなのだ。

「なでしこ銘柄」は47社。
その中には、カルビー<2229>やアサヒグループホールディングス<2502>、JT<2914>、スタジオアリス<2305>、トレンダーズ<6069>、ローソン<2651>などがある。

(平成28年度「なでしこ銘柄」 - 経済産業省より)
平成 28 年度「なでしこ銘柄」の選定企業 47 社

上のグラフからも、「なでしこ銘柄」のパフォーマンスはTOPIX平均を上回ることが分かる。

「なでしこ銘柄」を取り入れた投資信託はいくつかの投資会社が商品化している。
損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントが平成28年10月に発売したファンド「好循環社会促進日本株ファンド みんなのチカラ」は、経済産業省と東京証券取引所が女性活躍を推進している企業として選定している「なでしこ銘柄」を盛り込んでいる。

このほか従業員の健康増進に注力する企業、外国人や障害者の採用に熱心な企業などが投資対象だ。安定性や成長性などについての独自調査も加味し約40社に投資している。

女性の社会進出を手助けする企業群にもビジネスチャンスが巡るだろう。

保育園に入れない待機児童問題がクローズアップされている。
保育施設運営で業界最大手のJPホールディングス <2749> や事業所内保育所受託や保育園を運営するサクセスホールディングス <6065> 、首都圏中心に保育所などを展開するグローバルグループ <6189> 、保育園で体育指導を行う幼児活動研究会<2152>、乳幼児向け玩具などピープル<7865>が再度、関心を集めそうだ。

また、教育出版大手ながら子育て支援事業も手掛ける学研ホールディングス <9470> などは要注目となる。
このほか家事代行を行うダスキン <4665>、グループ会社のカジタクが家事代行サービスを手掛けるイオン<8267>、「ニチイライフ」ブランドの家事代行サービスを展開するニチイ学館<9792>などにも妙味があるだろう。